ブリーダーの選び方 -パピヨンの場合-
小型犬を毎日散歩に連れて行くことのメリット
大型・中型犬と比べて体格の小さなチワワやトイプードル、パピヨンをはじめとする小型犬は、抱きかかえて人の心を癒す愛玩犬種に属しています。
原産国ではかつての貴人とともに狩猟に出るのではなく、
宮廷や邸宅内で過ごしていたことでしょう。
しかし狩猟犬よりも運動の分量や欲求が少ないとはいえ、
小型犬であっても全く必要ない訳ではありません。
一日中ずっと家の中で過ごすにあたって、外よりも圧倒的に刺激が少なすぎます。
刺激不足による結果、ストレスが起因だと言われる常同行動を繰り返すようになってしまいます。
家具をかじったり、小さな物音に対して吠えるなど問題行動も増えるでしょう。
ドッグトレーナーがそういった行動が増えた個体の飼い主に
毎日の散歩を行うようアドバイスしたところ、ストレス行動が減少して
満足そうに眠る時間が増えたという報告も少なくないです。
肉体的な運動はもちろん、精神のバランスが取れるのもメリットです。
他の犬たちに出会えたり、色んな物を見てにおいを嗅ぐという
刺激が得られるのも利点と言えます。
たとえ短時間であっても、さまざまな刺激やインプットが得られる
貴重な時間という訳です。人間でもストレス発散はもちろん
認知症のリスク回避として、刺激・インプットのために
運動が推奨されているほどであり、その点では犬も大きく変わりません。
犬種別の目安となる運動量
いかに運動が大切とはいえ、筋肉が発達している
狩猟犬のような運動量が必要という訳ではありません。
小型犬と一口に言っても、色んな犬種があるため種類ごとに異なっている
必要な運動量について詳しく見ていきます。
はじめに、愛玩犬として改良された小型犬をチェックしていきましょう。
細かい品種はチワワやシーズー、パグといった種類が該当します。
これらは小型犬の中でも大量の運動を必要としない部類にあたり
1日に1回から2回、20〜30分ほど行えば良いです。
次に、小さいながらも番犬へと改良された品種を見ていきます。
ポメラニアンや柴犬、フレンチブルドッグなどがこれに該当しており30〜40分が目安です。
そして牧羊犬として改良された、元気の良い犬種も見ていきましょう。
コーギーやテリア系、ミニチュアダックスなどが該当しており
これらの犬種は40〜60分と多めです。
注意点はあくまで指針であり、犬種だけでなく年齢や体格にも
気を配ってあげる必要があります。
また体調や持病、その個体の性格などによっても変わってきます。
飼っているワンちゃんの普段の体調を見つつ、様子を見ながら
散歩の回数や距離を見極めることが大事です。